当研究所の活動に今年度もよろしくご理解、ご協力をお願い申し上げます。
4月以来の動きをまとめて羅列いたします。
なお次回の公開研究会は、6月26日(土)に開催します。
T 研究所の動き
@ 科学研究費データベース作成助成金(代表:山本武利)の復活
2006年〜2008年まで継続し、2009年に不採択となっていた日本学術振興会の科学研究費占領期新聞データベース助成金の2010年度分は、4月はじめ採択の通知がありました。
今年度は東海北陸、関東、東京の新聞の記事・広告を対象にします。
A 科学研究費基盤研究費(B)(代表:土屋礼子)の採択
2010年から3カ年にわたる「民間情報教育局による戦後対日情報政策の実証的研究」に決定通知がありました。
これは早稲田大学重点領域研究で認められた当研究所の課題「占領期・1950年代のアメリカの対日情報・文化戦略と日本・日本人」を推進することを目的としたプロジェクト研究で、すでにCIE研究会(非公開)を発足させています。
B インテリジェンス研究会の発足
同じく早稲田大学重点領域の課題である日米のインテリジェンスの関係史を分析するインテリジェンス研究会を発足させています。
これも非公開で出発しましたが、参加希望者も多いので、秋以降に公開する計画です。
C 『Intelligence』(第2期)の続刊と編集委員会の発足
第11号を出すべく土屋礼子、川崎賢子、小林聡明の3氏による編集委員会が活動を開始しています。
次号の原稿募集の締切りは9月末です。皆さまのご寄稿を望みます。
☆ 『Intelligence』第1期(〜10号)のお求めは、文生書院での取り扱いとなりました。
http://http://www.bunsei.co.jp/index.php/ja/hanbaidairi/books/523-intelligence.html/
D 客員研究員の嘱託
客員研究員は現在、加藤哲郎(早稲田大学客員教授)、春名幹男(名古屋大学特任教授)、川崎賢子、井川充雄(立教大学教授)、吉田則昭の各氏です。
なお研究員は山本、土屋、堀真清、梅森直之、若田部昌澄、有馬哲夫の各早稲田大学教授です。
U 『占領期雑誌資料大系(文学編)』(岩波書店)第4巻の刊行
「「戦後」的問題系と文学」を特集した第4巻が5月27日に発売されました。
定価は5,800円(税別)です。
* 詳細は、
http://www.iwanami.co.jp/series/index.html
なお『読売新聞』(2010年5月9日付・朝刊)「空想書店」でロバート・キャンベルさんが『占領期雑誌資料大系(文学編)』を紹介しています。
V 客員研究員による著作刊行
@ 川崎賢子『尾崎翠 砂丘の彼方へ』(岩波書店、4,500円)
1930年前後に一連の作品発表後、彗星のように消え去った作家尾崎翠(みどり)の作品世界を読み解いた問題作です。斬新な作家像を時代のなかに提示しています。
A 吉田則昭『戦時統制とジャーナリズム――1940年代メディア史』(昭和堂、2,800円)
1940年代のジャーナリズムが戦時体制にどのような影響をおよぼし、戦後体制をいかに形成していったかを実証的、多角的に追究した話題作です。
W 吉村敬子氏の受賞
昨年4月11日に当研究所主催で出版記念会を開いた吉村敬子『戦前・戦後検閲資料及び文書(1955年以前)−米国議会図書館マイクロ化資料チェックリスト』(全3巻、文生書院)が第12回図書館サポート・フォーラム賞を受けました。おめでとうございます。
X 関係者の公開講座の開催
@ 山本武利「GHQ文書に見る占領期日本」
全3回、7月8日〜7月29日
朝日カルチャーセンター(新宿)
http://www.asahiculture-shinjuku.com/
A 石井仁志「占領期の写真を解析する」
全4回、8月18日〜9月8日
早稲田大学オープンカレッジ(早稲田校) [email protected]
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