10月の研究会は、『占領期雑誌資料大系 大衆文化編』全5巻の刊行を記念して、
シンポジウムを開催いたします。
開催時間・開催場所が定例の研究会とは変わっておりますので、ご注意ください。
いつものようにどなたでもご参加いただけます。
お誘い合わせの上、ご参加いただけますようお待ちしております。
◆―― 占領期・大衆文化はどう変わったか ――◆
占領期雑誌資料大系 大衆文化編』全5巻刊行記念シンポジウム
日時 : 2009年10月17日(土曜日)午後2時 〜 午後6時
場所 : 早稲田大学 1号館 401教室
会費 : 無料
1.<問題提起> 占領期における大衆文化をどう捉えるか :
原田健一 新潟大学教授
2.大衆文化における断絶性と連続性について :
佐藤卓己 京都大学准教授
3.音楽・映画における問題 :
古川隆久 日本大学教授
4.産業としての映画における諸相 :
井上雅雄 立教大学教授
5.写真はいかに展開したか :
白山真理 日本カメラ博物館運営委員
6.『文学編』編集委員からの発言 :
川崎賢子 早稲田大学講師/十重田裕一 早稲田大学教授/宗像和重 早稲田大学教授
7.ディスカッション
司会・石井仁志(『大衆文化編』編集委員)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ シンポジウム開催にあたって ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
占領期に発行された膨大な雑誌資料を、映画、漫画、写真、演劇、音楽、放送、スポーツなど個々のジャンルごとに扱うのではなく、「大衆文化」という一つの大きな枠組みで切り取った時、政治・思想・社会領域をも含んだはば広い占領期の言説空間が見えてくるとの仮説でわれわれはこの資料集を編集した。
さまざまな文化とメディアの有機的な繋がりが刻一刻と変貌していく占領期の過程のなかで、中央、地方の人びとは何を思い感じていたのか。われわれは一つ一つの資料から見えてくるものに眼をこらし、聞こえてくるものに耳を傾け、資料から伝わってくる豊かな表情と感触、さらにはそれが生まれてくる背景をも含め再構成したいと思った。
今回の資料集の完結に際し、記念シンポジウムを開き、この資料集に対するみなさまの忌憚のないご意見を聞きたいと思う。そして新たに刊行される『文学編』へのバトンタッチの機会にしたいと思う。
『大衆文化編』編集委員
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『占領期雑誌資料大系』「大衆文化編」
〔編者代表:山本武利 編集委員:石井仁志・谷川建司・原田健一〕
<岩波書店刊、A5判、定価5,985円>
第1巻「虚脱からの目覚め」
第2巻「デモクラシー旋風」
第3巻「アメリカへの憧憬」
第4巻「躍動する肉体」
第5巻「占領から戦後へ」
* 詳細は、岩波書店(http://www.iwanami.co.jp/series/index.html) をご覧下さい。
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