20世紀メディア研究所「データベース蔵」 データベース一覧
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20世紀メディア研究所では、このたび20周年を記念して、「データベース蔵」を開設いたします。これは、20世紀のメディアの研究に関係する資料を、有志の方々が公開する場所を提供するものです。下記のリストにあるリンクから各データベースに接続できます。データベースの利用条件やお問い合わせは、各データベースのページをお読み下さい。また、お手持ちの資料で一般に公開したいという方は、このリストに追加してリンクを張ることが出来ます。 「データベース蔵」についてのお問い合わせは、<[email protected]>までメールを下さいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
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「占領期新聞・雑誌情報データベース」NPOインテリジェンス研究所 |
このデータベースは、メリーランド大学ホーンベーク図書館プランゲ文庫に所蔵されている占領期の日本で発行された雑誌約13,800タイトル、記事196万件、および有力地方紙28紙の記事約126万件の目録情報を、検閲文書の有無に関する項目も含めて納めている。これは新聞・雑誌記事情報データベース化プロジェクト委員会(代表・山本武利氏)が日本学術振興会から平成12(2000)年度〜平成16(2004)年度、および平成18年度(2006)〜平成20年度に得た科学研究費補助金(研究成果公開促進費)によって作成されたものである。2013年7月から有料で公開されいる。占領期の研究には必須のデータベースである。
http://20thdb.jp/
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「戦時宣伝ビラ・データベース」 |
太平洋戦争の時に、連合国軍が日本軍及び日本人に向けて作成した戦時宣伝ビラ約1,500種類の情報を検索できるデータベース。20世紀メディア研究所の所長を務めている土屋礼子が、10年間ほどかけて世界の公文書館・図書館などで収集した宣伝ビラのデータに基づくものである。
https://prj-bira.w.waseda.jp/
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「玉音放送体験アーカイブ」 |
戦争体験者による玉音放送の記録は多く残されているが、大半は数十年後の時間が経過してから編纂されており、記憶違いが目立つ。そこで、国内・満州・朝鮮・台湾・東亜の各放送協会の職員、同盟通信社の社員、および戦時に通信機を取り扱うことができた通信部隊の隊員から、当日の活動と放送の受信状態の聞き取りを行なった。このアーカイブは、玉音放送の送信側と受信側双方の立場から、非常事態における情報伝搬がいかに行われたかを明らかにする音声記録である。
https://www.bunsei.co.jp/member/
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「占領期ラジオ放送・投書データベース」 |
このデータベースでは、1947年4月から1年のあいだに、『街頭録音』と『社会探訪』というラジオ番組への感想・意見・要望として、日本放送協会(NHK)宛てに送られた約250通の投書を公開している。NHK放送博物館(東京・愛宕山)所蔵、NHK放送文化研究所編集の貴重な歴史的放送資料『投書週報』に掲載されている投書を書き起こし、許可を得て転載している。日本学術振興会科学研究費助成事業・特別研究員奨励費「ラジオに聞く日米貫戦史――占領下日本(1945-1952)の放送から発展して」(課題番号 20J00227)の支援により構築された、占領期ラジオ放送に対する受け手の反応をうかがい知ることのできるデータベースである。
https://prj-radio.w.waseda.jp/
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「北東アジア情報ネットワーク地図データベース GIS Database for information networks of Empires in North-East Asia」 |
このデータベースは、地理情報システム(GIS)の技術を歴史地理学と組み合わせ、既存のデータやすでに編集された地図、地図帳、地形資料などに適用することで、これまでの断片的なアプローチよりもより深い理解、さらに思考を誘発するような課題を提供する試みである。早稲田大学とクイーンズ大学ベルファストは、この科研プロジェクトのためのGISを2021年から2022年の間に共同で開発した。具体的には、日本外務省が1909年から1937年まで毎年行った、中国大陸で発行された新聞や雑誌に関する調査報告書を基に、中国58都市で発行された、のべ9225紙(実質2414紙)の新聞雑誌について、所在地、持主、主筆、発行部数、主義主張など刊行物に関するあらゆる面の情報を地図に反映した。これにより、当時の中国における出版事業の全体像を把握することが可能になる。これは中国およびアジアのメディア史研究に対して新たな視座を提示するであろう。今後はさらに、朝鮮半島、台湾、樺太などのデータも加え、新聞紙面や建物や人物の写真などのデータも追加し、世界中の研究者に公開していきたいと考えている。
このデータベースは、科研費・基盤(B)「北東アジアにおける帝国の情報ネットワーク」(代表:早稲田大学 土屋礼子/課題番号20H01473)による成果です。
This website presents the results of the Grant-in-Aid for Scientific Research, Basic (B) "Information Networks of Empires in Northeast Asia"
(Rep: TSCHIYA Reiko/project No. 20H01473).
https://prj-imperialasia.w.waseda.jp/
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